アルファベットと数字の並びなので、なんという呼び名の検査項目なのだろうと思わる方も多いと思いますが、CA125の読み方は「シー エー イチ ニ ゴ」と呼ばれています。
CA125の基準値
男性と閉経後の女性:25U/mL 以下
閉経前の女性:40U/mL 以下
基準値より高いときに考えられる病気
卵巣がん、子宮がん、胆道がん、膵がん、子宮内膜症、腹膜炎などが考えられます。
症状
初期のがんの場合は無症状のことも多いようです。子宮内膜症ではひどい月経痛などになります。
検査の目的・意義、検査時の注意
CAとは、細胞の膜にある糖鎖抗原という特別な蛋白質のことで、CA125は何種類かあるCA(糖鎖抗原)のひとつです。
CA125は、特に卵巣がんの状態をよく反映します。卵巣がんは自覚症状がほとんどないので、早期発見のためにこのCA125がよく利用されます。
がんが進行するとより高く、治療でがんが縮小してくると低くなるので、治療効果の確認や再発などの経過観察にも使われます。
ただし卵巣がんの中にはC125が高くならないタイプのがんもあります。
卵巣や子宮など女性の内性器に関係する物質なので、男性や閉経後の女性では低い値を示します。
また月経がある女性では、月経周期に応じて数値が変動します。
がん以外でも、月経痛がひどくなる子宮内膜症や腹膜炎などでも高い数値を示します。
特に子宮内膜症では病状の経過観察のため定期的に検査することががあります。
異常を放置しておくと…
卵巣がんは自分では気づきにくいがんのひとつです。卵巣はお腹の中にあり、がんがあっても外に出血が出てこないのも気づかない理由のひとつです。
この検査で高い数値が出た場合は、少しでも早く確定診断のための検査を受けて、がんであればすぐに治療を始めるべきです。
Leave a reply