尿蛋白の基準値
定性検査:陰性
定量検査:1日当たり100mg以下
尿検査で症状を確認する場合、通常の尿検査と同様に尿を採取して、尿試験紙で検査をします。尿試験紙が黄色いときは陰性(-)、緑になるほど陽性(+)です。
陽性のときに考えられる病気
基準値より高いときに考えられる病気としては、腎炎、ネフローゼ症候群、尿路の腫瘍、全身性エリテマトーデス、糖尿病性腎症、痛風、感染症などになります。
症状
むくみ、高血圧など。感染症の場合は発熱。そのほか病気にともなう症状などがあります。
検査の目的・意義、検査時の注意
腎臓の働きが問題なければ、尿に蛋白質は出てきません。
分子が大きい蛋白質は、腎臓で血液をろ過するときに尿には出てこないうえ、一度濾し出された分子の小さい蛋白質も体に必要なものとして再吸収されるからです。
腎臓のろ過装置が炎症などで壊れると、尿に蛋白質が漏れ出るようになります。
また腫瘍や血液の病気でも蛋白尿が出ることがあります。激しい運動のあとや立ち上がるだけで蛋白尿が出るケースもあります。
尿蛋白が1回陽性だったというだけでは、そのときの体調や尿のとり方などの影響も疑われるため、病気の診断はできません。
再検査を行ったり、尿沈渣などの詳しい尿検査や各種の血液検査などで、病気の有無を調べる必要があります。
異常値を放置しておくと…
これは腎臓の機能を知るために一番手軽な検査です。
尿に蛋白質が出ている場合は、腎臓が傷んでいることが疑われます。
腎臓の障害は、腎臓自体の病気だけでなく、糖尿病や高血圧、膠原病、痛風などでも引き起こされるので、広くさまざまな検査をしてみる必要があります。
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