尿比重の基準値
1.010~1.030
基準値より低いときに考えられる病気
尿崩症、腎機能低下、<極端にたくさん水を飲んだとき>など
症状
尿の回数が多い(頻尿)、尿量が極端に多いなどの症状が出ます。
基準値より高いときに考えられる病気
脱水、心不全、腎臓病、糖尿病など
症状
尿の回数が少ない、尿量が少ない、尿の色が濃い。脱水があれば、倦怠感、頭痛、意識障害などの症状が出ます。
尿比重検査の目的・意義、検査時の注意
尿比重とは尿と水分の割合を言います。
尿の量と濃さは体内の水分量や電解質のバランスに応じて腎臓で調整せれています。
たくさんの水を飲んだときは、体内で不要な水分が尿になるので、比重の低い薄い尿がたくさん出ます。
逆に水分摂取が足りないと、水を体内から捨てたくないので、尿は濃縮されて比重の高い濃い尿になります。
水分のとり方が普通なのに比重が極端に傾く場合は、病気がある可能性があります。
たとえば、腎臓が尿を必要なだけ濃縮する働きが悪くなっていると尿の比重は低く、尿に蛋白質や糖が混じると比重は高くなります。
検査の目的によっては、24時間の尿をためて(蓄尿)、1日の平均比重を調べることもあります。よって検査は入院して行うことになります。
異常値を放置しておくと…
この検査だけでは病気の診断はできません。再検査をして尿の比重がいつも異常なのかを確認したり、ほかの検査で原因を調べる必要があります。
水分摂取量などが原因であれば生活の中で注意するだけで問題ありませんが、腎臓病や糖尿病などが原因の場合は適切な治療が必要です。
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