血液型
<ABO式血液型>
A型、B型、O型、AB型
<Rh式血液型>
Rh陽性(+)、Rh陰性(-)
輸血、献血のときに必要
輸血を行うときは、血液型が同じであることが必要です。そのために輸血をする前には、患者(受血者)と献血者(供血者)の血液型を検査します。
また、献血をするときにも血液型を調べます。
血液型とは、赤血球の表面に存在する抗原と血清中に存在する抗体の種類のことです。
血液型を調べる検査にはいろいろな方式がありますが、臨床検査領域(輸血)で測定されているのはABO式とRh式です。
これらは抗原性が強く、輸血での副作用が出現するためです。
ABO式
A、Bと呼ばれる抗原が赤血球の表面に存在するか否か、またこれらの抗原に対する抗体が血清中に存在するか否かで分けた血液型です。
この抗原と抗体には規則性があるため、両方を調べて血液型を測定します。
例えば、A型の人にO型の血液を輸血すると、O型の人の赤血球の表面にはA、Bの抗原がありませんから、A型の人の血液中に入っても何ら悪さをしません。
しかし、O型の人の血清中には坑A、坑Bの抗体があるため。これらがA型の人の赤血球表面のA抗原と反応して、A血球は凝集・溶血(赤血球が壊れること)してしまいます。
Rh式
Rh式には、C、c、D、E、eの5つの抗原が知られており、この中でD抗原が最も強い抗原性をもつため、このD抗原が赤血球の表面に存在するか否かで分けた血液型です。
存在する場合をRh陽性(+)、しない場合をRh陰性(-)といいます。
例えば、Rh陰性の人に陽性の血液を輸血すると、D抗原が入るために陰性者に坑D抗体がつくられます。
すると次にその人に陽性の血液を輸血すると、その赤血球と反応して副作用をおこします。
輸血の前には交差適合試験
同じ血液型でも、血清中に通常は存在しない抗体をもつ人がいます。これは、前に輸血したことのある人では、そのときの湯血液のために抗体ができてしまうためです。
そのため、たとえ同じ血液型でも輸血の際には受血者と供血者の血液との適合性を試験管内で調べます。
これを交差適合試験といい、輸血をするときは毎回必ず行います。
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