はじめての検査

検査値NH3(アンモニア)とは

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検査項目NH3(アンモニア)の基準値

・15~70μg/dl(酵素法)

 

NH3(アンモニア)とは

おもに腸管(大腸、小腸)でつくられる蛋白質の分解産物です。血液を介しておもに肝臓で尿素を合成する材料となり、腎臓から尿中に排出されます。

 

疑われるおもな病気などは

 

高値

重症肝機能障害(劇症肝炎、肝性昏睡)、腎不全(尿毒症の一部)、高蛋白食、消化管出血など

 

肝性昏睡の病態把握に重要な指標

肝性昏睡とは思い肝臓病によっておこる昏睡で、死にいたることもしばしばあるため、肝性昏睡がおこる可能性のあるときにはこの検査を行います。
アンモニアは体にとっては毒性(神経毒)があるため、通常は肝臓で尿素の材料となって無毒化されます。

 

 

しかし、劇症肝炎や肝硬変、肝臓がんなどで肝臓の機能が低下すると尿素が合成できずに血液中に増加します。

 

 

その結果、中枢神経が障害され、羽ばたき振戦、言語不明確、視力減退などの脳症状を引きおこし、ついには昏睡に陥ります。

意識障害、知能障害、けいれんなどでも高値に

アンモニアの検査は、ほとんどが思い肝臓病の病態を把握するときに行うものですが、その他、小児では意識障害、知能障害、繰り返す嘔吐、成人では意識障害、けいれん、アンモニア臭などの症状がみられたとき、高アンモニア血症を疑って検査し、高値の場合はさらにその原因を究明することになります

 

激しい運動後や高蛋白食では高値に

酵素を用いた試薬によって測定されます。基準値は15~7070μg/dlで、成人より小児のほうが高値です。アンモニアは、激しい運動をしたあとや高蛋白質の食事をとったあとでは高値になります。

 

肝性昏睡の予防は蛋白の過剰摂取、便秘・下痢などを避ける

肝性昏睡の治療対策は、アンモニアを中心とした中毒物質がつくられないようにすることと、血液中に存在する遊離型のアミノ酸の質的・量的な異常を是正するための薬物療法が基本になります。

 

 

また予防対策としては、誘因となる食事蛋白の過剰摂取を避け、便秘・下痢にならないように注意し、利尿剤の投与は行わないようにします。肝硬変などの場合は、筋肉が落ちるのを防ぐ目的で適切な筋肉トレーニングなどを行います。

 

 

なお、アンモニアの低値は低栄養状態や貧血で認められますが、病的意義は少ないため、放置することがほとんどです。

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