マイコプラズマ肺炎の症状と治療法と仕事や学校の出勤、出席停止の判断基準について記載します。
マイコプラズマ肺炎の症状と治療法
肺炎というのは、昔からよく聞く病気だと思いますが、最近、「マイコプラズマ肺炎」という病名を聞く機会が増えているように思います。
マイコプラズマなんていう、おどろおどろしいネーミングがつくと、不安が掻き立てられる人もいるでしょう。
では、実際にはどんな病気なのでしょうか?
マイコプラズマ肺炎は、まず熱が出た後に、咳をするようになります。この咳がすぐには収まらず、何週間も続いたりするのが特色です。
患者と密接に接触した場合に感染することから、職場や学校においては流行が起こりにくいとされています。
しかし、家族や、友人などがマイコプラズマ肺炎に罹ったりしているケースで、自分自身も咳をしているなら要注意です。
特に咳が続く場合はマイコプラズマ肺炎になっている可能性も考慮しておく必要があります。
この病気の潜伏期間は、およそ2~4週間程度です。
もし、マイコプラズマ肺炎の疑いがあるというときには、一般内科を受診するようにしましょう。
通常、マイコプラズマ肺炎の診断に関しては、問診および診察、それにレントゲンが撮られます。
中には簡易迅速診断キットがあるクリニックもあったりしますが、精度は100%ではありませんので、診断の際の補助的な役割で適用されています。
もし、一度、病院で風邪などの診断を受けた場合でも、咳が止まらないときには、マイコプラズマ肺炎の可能性を疑って再受診するようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎の症状は?
発熱から咳、そして痰が出るということで、一般的な風邪の症状に近いと言えます。
しかし、熱が下がってからもしつこい咳や激しい痰などが見られます。他に頭痛や倦怠感、それにのどの痛みや鼻水が出ることもあります。
また、小さい子の場合、息がゼーゼー鳴ることもあります。熱は、38度を超える高熱になるケースが多いです。
マイコプラズマ肺炎の治療法と予防法
治療法としては抗生物質などの抗菌薬で治療を行います。通常、1~2週間程度、治療を続けます。熱は解熱剤で下げなくても問題ありません。
症状が出なくなっても、一週間ほどは周りに感染させる可能性があるので注意が必要です。
また、潜伏期間中に周りに移すこともあることも知っておきましょう。感染力はそれほど強くはありませんが、感染の予防には手洗いとうがいは必須です。また、マスクをつけるのも効果的です。
仕事や学校の出勤、出席停止の判断基準
教育の場・集団生活の場として望ましい学校環境を維持するとともに、児童生徒等が健康な状態で教育を受けるために文部科学省が、学校保健安全法というものを制定しています。
この中には感染症別に出席停止の期間などが記載されています。
学校保健安全法施行規則第18条では、マイコプラズマ肺炎は第3種に区分され、「症状により学校医その他医師において感染の恐れがないと認められるまで…」といった抽象的な表記にとどまってます。
ですので、結論的には個人差もあるので主治医の判断任せということになります。
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