はじめての検査

検査値Fe(血清鉄)とは

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検査項目Fe(血清鉄)の基準値

男性:54~200μg/dl(比色法)
女性:48~154μg/dl(比色法)

 

Fe(血清鉄)とは

Fe(血清鉄)は、血液と非常に密接なかかわりがあるミネラルで体の中の酵素を組織へ運搬するヘモグロビンの構成因子のひとつです。

 

疑われるおもな病気などは

高値

溶血性貧血、再生不良性貧血、白血病、肝硬変、サラセミアなど

 

低値

鉄欠乏性貧血、出血性貧血、慢性感染症、悪性腫瘍など

 

出血性貧血などで低値に

貧血の原因を調べるときに行う重要な検査です。

 

胃や腸の潰瘍やがん、子宮筋腫などで体内から多くの血液が失われる(吐血、下血、不正出血)と、強い貧血(出血性貧血)となり、同時に鉄分も失われて血液中の鉄は低値になります。

 

食物からとった鉄分は十二指腸で吸収され、血液中では蛋白(トランスフェリン)と結合し、骨髄へ運ばれてヘモグロビンをつくるもとになり、さらにこれをもとに赤血球がつくられます。

 

十二指腸での鉄分の吸収が悪いときや食事が偏っていると(偏食)、血液中の鉄が不足し、その結果ヘモグロビンの合成が低下して貧血がおきてしまいます。

 

若い女性に多くみられる鉄欠乏性貧血になるわけです。

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溶血性貧血、白血病などで高値に

赤血球の寿命はおよそ120日で、骨髄がつくられ、肝臓や脾臓などで壊されます。

 

赤血球が何らかの原因で寿命以前に壊されることを溶血といいますが、溶血性貧血がおこると血球の破壊がおきて鉄が血液中に出てきて高値になります。

 

肝硬変では肝臓が硬くなって肝臓への血液の流れが悪くなり、かわりに脾臓への血液の流れが増え、脾臓で異常に血球が破壊され、血液中の鉄が高値を示します。

 

また、骨髄で赤血球がつくられなくなる白血病や再生不良性貧血では、原料としての鉄が利用されないため血液中で高値になります。

 

高値でも低値でもくわしく検査

約0.5mlの血液を遠心分離して、自動分析器で測定します。女性のほうが男性よりやや低い傾向にあります。生理後は低値になります。検査当日の飲食は普通にとってかまいません。

 

高値でも低値でも異常です。鉄の代謝に関係する血液中蛋白(総鉄結合蛋白やフェリチン、トランスフェリン)をはじめ、種々の血液検査や便潜血反応、上部消化管内視鏡、腹部超音波、腹部CT、また婦人科のチェックなども必要なことがあります。

 

さらに、骨髄の一部を採取して造血能力を調べる検査(骨髄穿刺)が必要なこともあります。

 

異常を放置しておくと

鉄は、ヘモグロビンと血清の中にあるだけでなく、肝臓や脾臓、骨髄などにも貯蔵されています。病気を診断するには、それらを総合して評価する必要があります。

 

血清鉄に異常がある場合は、鉄欠乏症性貧血だけでなく、重い血液の病気も考えられるので、詳しい検査を受けましょう。

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