AFP(αフェトプロテイン)の基準値
10ng/mL 以下
AFPが基準値より高いときに考えられる病気
肝がん、肝炎、肝硬変、糖尿病、胃がん、膵がん、〈妊娠〉などが考えられます。
症状
肝炎などの肝臓病の場合は倦怠感、黄疸など。軽度の肝炎やがんの初期は無症状のことも多いです。
検査の目的・意義、検査時の注意
αフェトプロテイン(AFP)は、本来は胎児が肝臓などでつくる蛋白質です。そのため妊娠中や生まれたばかりの新生児では高い検査値を示します。
妊婦や新生児ではないのにこのAFPの検査値が高い場合は、主に肝がんや肝炎などの肝臓の病気が疑われます。
また胃や膵臓のがん、胆道閉鎖、糖尿病などでも上昇することがあります。
ただし、肝がんでもタイプによっては高い検査値を示さないことがあるため、確定診断には利用できません。この検査値が高かったら、必ず詳しい検査が必要です。
また慢性肝炎の経過観察のため、定期的にこの検査をすることがあります。経過観察中にこの数値が下がってきたら、病気がよくなってきたことになります。
逆に急上昇してきた場合は、慢性肝炎から肝がんを発症したことが疑われます。
AFPの異常を放置しておくと…
この検査は確定診断には利用できませんから、AFPが高かった場合は、肝がんを疑って詳しい検査をするべきです。
肝がんの診療には、ほかの腫瘍マーカーや超音波、CT、MRIなどの検査が行われます。肝がんは自覚症状がないことも多いので、症状がないから大丈夫と考えてはいけません。
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