尿糖とは、健康な人なら出てこない血液中のブドウ糖(血糖)が尿中に出ていることをいいます。
尿糖の基準値
定性検査:陰性
定量検査:200mg/dl以下
基準値より高いとき(陽性のとき)に考えられる病気
糖尿病、痛風、感染症などが考えられます。
症状
尿に糖がたくさん出たときは、尿量が多くなり(多尿)、水分が排泄されてしまうので口がひどく渇き(口渇)、大量に水を飲む(多飲)。また、倦怠感などが現れます。
検査の目的・意義、検査時の注意
簡単に説明しますと、尿に糖が出ているかどうかを調べる検査です。
検査方法には、試験紙を尿にひたして試験紙の色の変化を見て、尿糖が出ているかどうかを調べる定性検査と、どのくらいの量が出ているかを測る定量検査があります。
通常の健康診断では簡単な『定性検査』を行い、異常があった場合は細かい『定量検査』を行うことがあります。
普通、尿に糖が出ることはありませんが、食後などに血糖値が160~180mg/dlを超えるほど高くなると、腎臓で血液をろ過して尿をつくるときに糖が尿にあふれ出てきます。
したがって尿糖が陽性だったり定量の数値が高かった場合、それは血糖値がかなり高い状態だった証拠です。
つまりこの検査は、血糖値が高くなり過ぎる糖尿病を発見する手がかりになるのです。
しかし、糖尿病の人でも空腹時で血糖値が低ければ、尿に糖が出てくることはありませんから、尿糖の検査で異常がなくても、糖尿病ではないと言い切れません。
異常を放置しておくと…
糖尿病は、放置すると自覚症状がほとんどないままに進行し、やがて命にも関わる重い合併症を引き起こします。
合併症としては良く聞くと思うのですが『失明』や『透析導入』です。
尿糖が陽性だった場合は、少なくともそのときは血糖値が高かったわけですから、糖尿病を疑って、血糖値やHbA1c(酸化ヘモグロビン)などの詳しい検査を受ける必要があります。
尿糖検査の試験紙は市販されている
尿糖検査で使用する試験紙は、楽天などのインターネットショッピングでも購入することができます。よって検査は自宅でも行うことが可能です。
試験紙に尿をかけるか、もしくはコップに採尿して、そこに試験紙を約1秒間つけるだけで検査が可能です。試験紙の色の変化で判定します。尿糖、尿たんぱくを検査できます。
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