はじめての検査

免疫血清検査 免疫グロブリン

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検査項目 免疫グロブリンの基準値

・IgG 750~2250mg/dl

・IgA 80~400mg/dl

・IgM 40~280mg/dl

・IgD 2~6ng/dl

・IgE 10~600mg/dl

免疫グロブリンとは

血清蛋白のグロブリン(Ig)のひとつγ-グロブリンのことです。免疫に関与していることから免疫グロブリンと呼ばれ、下の表に示すように5つに分類されます。

 

疑われるおもな病気などは

高値

骨髄腫、原発性マクログロブリン血症、慢性肝炎、肝疾患、膠原病、悪性腫瘍など

 

低値

無γ-グロブリン血症など

 

感染症ではIgM抗体とIgG抗体が増加

人の体内に、最近やウィルスなどの微生物(抗原)が浸入してくると、それらを攻撃して身を守ろうとする機構が働きます。

 

この防御機構を免疫機構と呼び、白血球のひとつリンパ球がその主役を演じています。

 

免疫グロブリンは、リンパ球から分化した形質細胞で合成された蛋白で、抗原として浸入してきた微生物と結合して、これらを排除するように働きます。

 

免疫グロブリンは現在、左の表に示した5つが知られています。微生物が体内に侵入して免疫機構に認識されると、まずIgM抗体がつくられて血液中に増加します。

 

続いてIgG抗体が産生・増加して血液中に現れます。

 

したがって、微生物に感染したか否かは、血液中のIgM抗体とIgG抗体を測定することで指摘することができます。

 

とくにIgM抗体は、感染早期に変動するので、感染症の診断に用いられています。

アレルギーではIgEが増加する

アレルギーとは、免疫機構の働きが体にとって不都合な反応をおこしてしまう現象のことです。アレルギーがあるとIgE抗体が増加して、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、花粉症などを発症します。

 

そのアレルギーが、どのアレルゲン(アレルギーの元になる物質)によるものなのかは、種々のアレルゲンとIgE抗体とを反応させて、最も反応の強い物質をもって鑑別します。

 

低下すると感染しやすくなる

微生物や病気によって免疫機構そのものが障害されると、免疫グロブリンがなかなかつくられにくくなり、対抗できなくなって感染しやすくなります。

 

M蛋白血症、肝臓病、膠原病などでは反復測定

免疫グロブリンは感染症の診断のほか、多発性骨髄腫などのM蛋白血症の観察、肝臓病や膠原病の慢性化や活動性を推測するのに用いられます。

 

このため反復測定して、その増減により原疾患の治療や生活指導を行います。

 

検査は免疫学的手法により測定されます。検査当日の食事は普通にとってかまいません。

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