ヘマトクリット値(Ht)の基準値
男性:40〜54%
女性:35〜47%
基準値より低いときに考えられる病気
貧血(鉄欠乏性貧血、ビタミンB12欠乏性貧血、溶血性貧血、再生不良性貧血など)
症状
息切れ、疲れやすい、顔色が悪い、動悸などが考えられます。
基準値より高いときに考えられる病気
多血症、脱水、ショックなど
症状
多血症ではほとんど無症状か、頭痛、のぼせ、赤ら顔など。脱水、ショックなどでは倦怠感、頻脈、血圧低下、意識障害などが考えられます。
検査の目的・意義、検査時の注意
血液の中で赤血球がどのくらいの容積を占めるかを調べる検査です。採血した血液を固まらないように分離機にかけると、赤血球が下に沈んで層をつくるので、その部分が全体の何%かを測ります。
数値が低い場合は、赤血球が少ないことが考えられます。
一般的には、赤血球が少ないと、ヘモグロビン濃度とヘマトクリット値も低く、貧血があると考えられます。
数値が高い場合は、赤血球が多いが脱水などで血液の水の成分である血漿が減っていることが考えられます。
異常を放置しておくと…
赤血球と同様です。赤血球数は少なくないのにヘマトクリット値が低い場合、一つひとつの赤血球が小さいと考えられます。
一方ヘマトクリット値が高い場合は、血管の中で血のかたまりができやすい状態といえるので、水分や栄養の摂取、喫煙などの習慣を改善する必要があります。
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