検査項目HIV抗体の基準値
・陰性(-)(EIA法)
HIVとは
ヒト免疫不全ウイルスのことでこのウイルスの感染によっておきる状態が後天性免疫不全症候群すなわちエイズです。HIVに感染しているか調べる検査がHIV抗体検査です。
HIVの初期症状
HIVに感染すると2~4週間の間に初期症状としてかぜのような症状が50%の人に現れ、その後、長い無症状期に入っていきます。
この時期は、HIVウイルスが人間の免疫システムに重要な役割を果たしているリンパ球T4やマクロファージなどと呼ばれる細胞に入り込み眠っている状態で、平均して7年から10年ほど潜伏します。
そして目覚めると、HIVは細胞を破壊し、増殖し体が免疫不全の状態になります。日和見(ひよりみ)感染症や悪性腫瘍などが出現し、エイズを発症します。
これらが発症すると予後はきわめて不良です。
エイズに感染すると陽性になる
HIVに感染しているかどうかを調べる検査です。
HIVに感染すると、自身の免疫機構をつかさどるリンパ球が破壊され、免疫機構が働くなくなり、その結果、生命に危険な合併症を発症してきます。
これがエイズです。
HIVの感染経路
HIVは、性行為、輸血、母子感染によって伝染していきます。現在の日本では性行為が圧倒的に多く、特に異性間の性行為によって感染しています。
母親がHIVに感染していると、その母から生まれてくる子供の約30%はHIVに感染しています。
HIV検査のタイミングは出来事から10週間以後
約1mlの血液を採血し、HIVの抗体検査をします。
HIVに感染していても、その抗体が血液中に出てくるまでは6~8週間ほどかかるため、感染直後に検査をしても結果は陰性になってしまいます。
そのため、検査を受けるときは思い当たる出来事があってから、少なくとも10週間後にしなくてはいけません。
検査は匿名で受けることができます。当日の飲食は普通にとってもかまいませんので、まずは検査をしてみましょう。
HIVの検査はどこでやるのか?
HIVの検査は、一般の健康診断では実施されません。
HIVの感染が疑われるときは、保健所などの無料・匿名で行われている検査を利用することができます。
検査は二段階で行われます。
一次検査では、妊婦の場合に擬陽性を示す場合があります。一次検査で問題があった場合、二次検査を行い、その結果が陽性なら感染が確定となります。
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