ヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査の基準値
抗体陰性
抗体陽性のときに考えられる病気
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に感染している可能性が高い
症状
感染した当初は微熱、倦怠感など。エイズを発症すると思い感染症や腫瘍、脳症など
エイズの感染確率
ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の感染確率は、感染経路やコンドームの使用の有無等により変わりますが、コンドームを使わないで挿入による性行為(膣性交、アナルセックス)を行った場合、感染の確率は0.1〜1%くらいと考えられています。
100回に1回の割合ですからみなさんが思われているより感染率は確率的にはかなり低いと考えられます。
しかし、1%ですから1回のコンドームなしのセックスでも感染する人もいます。感染の確率はあくまでも目安となります。
また、他の性感染症(梅毒、淋病、クラミジアなど)に感染していると、粘膜に炎症を起こしやすくなり、感染の確率がさらに数倍増加します。
検査の目的・意義、検査時の注意
ヒト免疫不全ウイルスは、エイズ(後天性免疫不全症候群)を発症させるウイルスです。
エイズは、免疫機能が壊されることで感染症や腫瘍などを発症し、死亡することもある病気です。
この検査で陽性の場合、ウイルスに感染している可能性が高いと考えられます。このウイルスは、性交渉や注射針の使い回しなどで血液や体液を介して感染します。
感染後、6~8週間すると体内で抗体ができてきて、検査でわかるようになります。
HIV検査は、一般の健康診断では実施されていません。HIVの感染が疑われるときは、保健所などで無料・匿名で行われている検査を利用することができます。
検査は、二段階で行われます。一次検査では妊婦のほか膠原病、肝炎などの疾患がある場合に偽陽性を示すことがあります。
一次検査で問題があった場合、二次検査(確認検査)を行い、その結果が陽性なら感染が確定します。
異常を放置しておくと…
ウイルスに感染した当初は風邪のような症状が出る程度で、その症状がおさまると、エイズを発症するまでは無症状のことも少なくありません。
検査で陽性だった場合は、詳しい検査で感染を確認したうえで、エイズの発症や進行を食い止めるため、適切な治療を始めることが大切です。
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