はじめての検査

検査値ChE(コリンエステラーゼ)とは

スポンサーリンク

検査項目ChE(コリンエステラーゼ)の基準値

・180~440IU/L(比色法)

ChE(コリンエステラーゼ)とは

コリンエステルと呼ばれる物質を加水分解する酵素で、肝細胞で合成されます。ChEは2つの種類があるといわれています。一つ目は赤血球や筋肉、神経組織の中に含まれていているもの、二つ目は血清や肝臓、膵臓、腸、肺などに含まれているものです。検査では二つ目のChEを測ります。

疑われるおもな病気などは

高値

脂肪肝(過栄養性、アルコール性)、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症など

低値

肝疾患:肝硬変、劇症肝炎、慢性肝炎、肝臓がんなど
その他:悪性腫瘍による悪液質、低栄養など

肝硬変で低調に

ChE(コリンエステラーゼ)は、肝細胞で合成されて血液中に分泌される酵素で、肝硬変を調べる検査のひとつです。肝硬変は肝臓全体の変化の終末期で、肝細胞が破壊されつくして肝臓が硬くなり(線維化)、肝細胞が働かなくなってしまいます。

コリンエステラーゼをはじめとして蛋白質、アルブミン、コレステロール、血液凝固因子など肝細胞でつくられている物質を調べて、これらが低値になっていれば肝臓の働き(合成能力)がかなり低下している状態(肝硬変の状態)の証しになります。

その他、劇症肝炎でも低下し、日ごとに低下が強くなる特徴があります。慢性肝炎では軽度の低下となります。

ネフローゼ症候群では高値に

ChE(コリンエステラーゼ)は、脂質代謝と関連しているため、栄養のとり過ぎや肥満で高値になります。ネフローゼ症候群では血液中のアルブミンが低下し、尿蛋白が陽性になり、コリンエステラーゼは上昇します。

また、甲状腺ホルモンはコリンエステラーゼの合成を亢進させる働きがあるため、血液中のこのホルモンが高値になる甲状腺機能亢進症ではコリンエステラーゼも上昇します。

診断上は低値のときが重要

約0.5MLの血液を遠心分離後、自動分析器で測定します。日内変動や運動の影響はありません。この検査項目については、検査当日の飲食は普通にとってかまいません。

コリンエステラーゼの異常としては低値を示したときが重要で、肝細胞での合成能力が低下していることを反映しています。

肝臓病であれば肝硬変が進行している状態で、肝硬変に関する種々の血液検査や腹部超音波、腹部CTなどの精密検査が必要です。肝硬変では、ChE(コリンエステラーゼ)が正常に回復する望みはありません。

また、消耗性疾患(悪性潰瘍末期、低栄養)でも低値になるため、これらの鑑別、確定診断のための検査も重要になります。

スポンサーリンク

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a reply

*
*
* (公開されません)

CAPTCHA


スポンサーリンク



Return Top