はじめての検査

検査値BUN(尿素窒素)とは

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検査項目BUN(尿素窒素)の基準値

・8~21mg/dl(酵素法)

 

尿素、尿素窒素とは

尿素とは蛋白質が体の中で分解されたあとの最終産物。尿素窒素とは尿素の中に含まれる窒素分。尿素は肝臓でアンモニアから合成され、血液によって腎臓に運ばれ、糸球体で濾過されて尿中に排泄される。

 

検査では尿素にかえて尿素窒素の量で判定する。

 

疑われるおもな病気などは

高値

腎機能障害、消化管出血など

低値

肝機能障害(肝硬変、肝臓がんなどの広汎な障害)など

腎機能が低下すると高値に

血液中の尿素は腎臓に運ばれ、糸球体で濾過されて尿中に排泄されます。したがってこの検査は、第一に腎臓の病気の疑いがあるとき行います。

 

 

BUNの基準値は8~21mg/dlですが、腎機能が悪くなると尿素を尿中へ排泄できなくなり、血液中の尿素窒素の値が上昇します。機能がほとんどなくなる腎不全では100mg/dl以上になることも稀れではありません。

 

ただし、腎機能(糸球体濾過率)が正常の25%以下になるまでは尿素窒素の上昇は軽微なため、軽度の腎機能障害の判定には適当ではありません。軽度の腎機能障害をみつけるためには、クレアチニン・クリアランスの検査が必要です。

 

消化器出血では中程度の上昇、重症肝機能障害では低下

この検査は、消化器や肝臓の病気を調べるときにも行います。胃潰瘍やがんなどで小腸や大腸に出血があると、血液とともに消化管に出た蛋白質が分解されてアンモニアになり、これが肝臓に運ばれて尿素が余分に合成され上昇します。

 

 

ただしその程度は腎機能障害に比べると小さく、50mg/dl以上になることはありません。一方、尿素は肝臓で合成されるため、とくに劇症肝炎などの重症肝機能障害があるときには合成能力が低下し、低値になります。

 

高蛋白食で上昇、妊娠で低下

BUN(尿素窒素)は、酵素が入った試薬と比色計を用いて測定されます。尿素窒素の値は病気以外でも変動します。食習慣の影響を受け、高蛋白食を多く摂取する人では上昇します。

 

 

一方、妊娠している人では循環血液量が増えるために尿素窒素が薄められたり、胎児の発育に利用されるために低下します。この検査項目については、検査当日の飲食は普通にとってかまいません。

境界値では、継続して月1回の診察と検査

生理的変動が考えられる場合は、数日以内に再検査します。境界値(21~25mg/dl)の場合は継続して月1回の診察と検査が必要で、激しい運動は行わず、浮腫(むくみ)がないかぎりは脱水状態にならないよう十分に水分をとってください。

 

 

また、腎機能障害などが急性憎悪した病態では毎日でも測定し、慢性の病態でも月1~2回測定して状態を把握します。

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