はじめての検査

検査値ALP(アルカリホスファターゼ)とは

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検査項目ALP(アルカリホスファターゼ)の基準値

・0.3~3U(ベッシ―・ローリー法)

・3~10U(キング・アームストロング法)

・80~300IU/L(JSCC勧告法)

ALP(アルカリホスファターゼ)とは

エネルギー代謝にかかわる酵素のひとつで、ほとんどすべての臓器や組織に含まれている。

疑われるおもな病気などは

高値

肝疾患 :急性肝炎、胆汁うっ滞性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなど
胆道疾患:結石、腫瘍など
骨疾患 :骨折、骨肉腫、転移性骨腫瘍、骨軟化症など
その他 :小児期、妊娠末期、甲状腺機能亢進症など

 

肝臓・胆道系の病気で黄疸がおこると高値に

ALP(アルカリホスファターゼ)は、胆道系の上皮細胞(毛細胆管)の細胞膜に多く含まれていて、この上皮細胞が炎症や胆汁の流出低下などで破壊されると血液中にたくさん出てきて高値になるため、肝臓や胆道の変化(結石や腫瘍)を調べる検査のひとつとして利用されています。
 
胆汁うっ滞性肝炎や総胆管結石や腫瘍で黄疸がおこると、ALPは基準値の数倍に上昇します。抗生物質などの薬剤を飲んでおこる薬剤性肝炎でも、黄疸とともに数倍に上昇します。アルコール性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんなどで黄疸が軽いときは、基準値の2~3倍の上昇になります。

骨折、骨肉腫などでも高値に

ALPは、骨の病気でも高値になります。骨の成長にかかわる骨芽細胞にも多く含まれているため、骨折や骨肉腫などで骨が破壊されたときや、骨が新生されるとき(成長期)には2~3倍に上昇します。
 
骨の病気では黄疸がなく、肝障害を示す酵素(GOT、GPT、LDH)の上昇もないことなどから、肝臓・胆道系の病気との区別ができます。
 
悪性腫瘍が骨に転移した場合、転移したところの骨の持続性の強い痛みとALPの上昇を認めます。成人の胃の切除などでおこる吸収不良症候群による骨軟化症でも2~3倍の上昇になるため、悪性腫瘍や肝障害がないときは骨のX線撮影などのチェックも参考になります。
 

小児、また女性の妊娠時は2~3倍の高値に

約0.5MLの血液を遠心分離後、自動分析器で測定します。基準値は測定法により異なります。ALPは骨の成長でも上昇するため、小児では成人の2~3倍の値になります。
 
また、胎盤でもつくられるので、妊娠時には2~3倍の高値になることがあります。この項目に関しては、検査当日の飲食は普通にとってかまいません。
 

高値のときはアイソザイムを測定

基準値を超えていたら、血液検査、腹部超音波、腹部CTなどを行って原因を追究し、またアイソザイムも測定します。ALPはアイソザイムを調べると、その上昇が骨によるものか肝臓、胆道によるものかなどが区別できます。

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