松方弘樹を襲った脳リンパ腫とはどんな病気
名優として知られた松方弘樹さんを襲った病気である脳リンパ腫。これは、罹る人が少ないため、あまり知られていない病気だと思います。
この脳リンパ腫というのは、脳の内部に出来る『悪性リンパ腫』です。『悪性リンパ腫』とは血液のがんで、リンパ系組織すなわち毛細血管から浸出した一般にアルカリ性の黄色の漿液性の液体から発生する悪性腫瘍です。
この病気に罹ると、麻痺や失語などの言語障害の症状が出たり、頭痛や吐気、嘔吐などが見られます。また、精神症状や痙攣などの症状もあります。
脳リンパ腫の生存率
脳リンパ腫は10万人に1人と言われるほど珍しい病気です。そのため平均的な生存率のデータは明確になっていないようです。
ただ、化学的治療や放射線治療を施した場合、6年半ほど生存しているというデータもあります。
かつての放射線治療だけの時に比べて、抗がん剤治療を併用することで生存期間が著しく伸びています。
上手く治療が成功すれば、場合によっては腫瘍が消失すると言うケースもあるようです。しかし、実際はこうした完治は難しいようです。
ですが、可能性を信じて治療に頑張ることが重要だと言えるでしょう。
脳リンパ腫の検査の方法
脳リンパ腫の検査としては血液検査はもちろん、MRIやCTを使って脳を調べるのが一般的です。
また全身を調べることができるガリウムシンチグラフィやPET検査という検査方法もあります。
これらの検査で脳リンパ腫が疑われる場合は、小さな穴をあけて直接、組織を取り出してみる生検と呼ばれる方法で診断を確定させます。
脳リンパ腫の治療法
がんの治療法と言えば、手術をイメージする人も多いでしょうが、脳リンパ腫の場合、目に見える部分を取り除いても、なかなか取り切れないという事情があります。
ですから、手術と言えるのは診断を確定させる生検のときだけで、治療には手術は用いません。そのため、放射線治療や抗がん剤を用いる化学的療法に頼ることになります。
この二つを併用する方法が一般的だと言えます。
かつては放射線治療が中心でしたが、放射線治療の場合、高齢者の認知症リスクが高まると言う問題があります。
また、放射線治療だけだと、生存率が2年以下というデータが出ています。そのため、抗がん剤治療との併用や、抗がん剤治療単独というケースもあります。
Leave a reply